「悪癖3」発売!
2022.05.02



お知らせが相変わらず事後報告ですね。こんにちはイイモです。
竹書房さんにて4/27「悪癖3」が無事発売中です。
(特典やサンプルはこちらでご確認ください。)

色々と出版社都合というか個人的な制約(主にエロ比重に関する部分)もあり、内容的にはやや駆け足で進めてしまった部分もあるのですが、なかなか切りの良い部分で終われていて良いのではないかと思います。

と思ってハッシュタグ(#悪癖3)を確認すると「ここで終わりかいっ」て結構言われていて、
いやチミチミ、次の回で終わったらもっとあれですよと思いつつ、是非次巻を気長にお待ちいただけるとありがたいです。

本編の内容についてはおいおい触れていくとして、ここ最近の拍手返信です。

■コメント一部抜粋

>私、端的に言うと「頭が良くて性格が悪く仕事ができて地味顔(もしくは三白眼)の真性ドMクソビッチ受けに人生めちゃくちゃにされる良い人サイコ攻め」
がこの世のホモの何よりも好きという性癖を持った者でして、なかなかここまで私の性癖を満たしてくれる作品に出会ったことがないので、感謝の気持ちで胸が一杯になってしまいました。

私自身が寝ながら送ったメッセか…?ドバッチリじゃないですか。ありがとうございます。狭い街道を這うように生きてゆきましょう。

>イイモ先生がシンパシーを感じるとおっしゃられた曲を1週間ほど永遠に聞いてます

そこまで深読みしなくて…大丈夫です!あっでもSAYONARAMARAは最終回とかに聞いていただくといいかもですね~PVの雰囲気とかも田舎のほのぼのした空気とつながる命って感じが溢れる歌詞が大好きです。

>沢山入っているタイプのお菓子か、数は少ないけどとても美味しいお菓子かどちらがお好きでしょうか?

どっちでも嬉しいですが可能なら少なめでお願いします。独り身なので食い物を与え続けただけ太ります…。

ーー
お菓子とかお手紙とか大変うれしいですが、ご購入して読んでいただけるだけでもなんていうか、許されている感…を得られているので大変有り難いです。レビューもね、つらいとかしんどいとかでも結構なのでそのままの気持ちを綴っていただけるとわたくしとってもニヤニヤしておりますのでよろしくお願いします。

おしらせまとめ
2022.02.06

お疲れさまですイイモです。
まだまだ寒いですがいかがお過ごしでしょうか。
私は体感温度が狂っているのでよく暖房を付け忘れお腹を冷やして下したりしています。
温度計、付けようね…

ここのところ面白い出来事も特になく静かにおうち生活していたのですが、
ちょこちょこ竹書房にて連載中の「悪癖」についてご報告することが
増えてきたのでまとめてご紹介していこうと思います。

■2/9雑誌「麗人」にて19話掲載

まずは本編ですが、概ねエンディングが見えてきたというか、
各所にばら撒いていた謎…というか疑問もあらかた解決したので
描く側にとってもようやく肩の荷が下りた感じがいたします。
あとは当人同士の相性みたいな話になっていくと思うので、
ここぞこばかりにいちゃついたりエロシーンを打ち込もうと思っております。
ヤッター泣きそう…。

■4/27コミックス3巻が発売

執筆量が未知数のためなかなか台割(コミックスのページ配分)決まらず
2巻発売から一年ちょっととお待たせする形になってしまいましたがようやく発売です。

カバー絵とか書き下ろしとか準備がまだまだこれからなのですが、
一つ言えることは今回もめちゃめちゃ分厚い!と言うことです。
ちょっと高い店のステーキくらいある。行ったことないけど!

■「このBLがやばい!」ランクイン

ネクストF出版「このBLがやばい!2022年度版」にて小島がMザ・ベスト1位をいただきました。
ありがとうございます!ちょうど発表数日前に悪癖はSMの漫画じゃないよ〜と
呟いた後のお知らせだったので、舌の根も乾かぬうちにお前…と
思われそうでちょっと気まずいですね…。

でもMのつもりで描いてないというかもっと別のベクトルの…なんか…
良くない属性の話な気もするのでうちはSとMの漫画を描いている!とは言えないのです。
でも、貰えるもんは何でも貰って嬉しい人間なので素直に嬉しいのでした。

ちなみにコミックス自体もランクインしております。ワワ…!
もしかしてこの漫画って誰かに読まれてるんですか!?と
つい編集さんに対してトンチキな反応になったりしておりました。

■Tweetコメント等について

すべて読んでおります!ありがとうございます。
タイミングによってお返しすることが難しくなってきたため(対応に優劣がつかないよう)
反応薄めとなりますが、たまに気になったことなどはウェブ拍手と同様
こちらから返信していくので気が向いたら目を通していただけると嬉しいです。
大体疑問系には返していきたい…とは思っております。思ってはいるんです…

ーーーー

そんなこんなの執筆近況でした。
こと話題にできるのはBL方面の話になるのですが一般紙の方もばりばり執筆しています。
現在は編集サイドの都合で休載期間となっているのですが、
そのうち公開されていくと思うので、またそのときにお知らせできるといいかなぁと思います。
(なぜか休載理由が私の体調不良になっていましたが至って健康です。
 文章も現在は修正されております。)

こちらは本当に多くの人が関わっていたので色々と業務提携が上手くいかず、
どうなるかな〜と言う感じがまだちょっとあるのですが、
元々原作小説がとても好きでお受けしている仕事なので、
こちらもちゃんと終わらせられるといいなあと思っています。

コミックス「悪癖」特典・サンプルなど
2021.03.16







1話サンプル(pixivアカウントが必要です)

おかげさまで「悪癖」無事発売中です。
書籍情報もworkページにまとめておいたので詳細はそちらでご確認いただければ幸いです。

まずはご購入いただいた方に向けて、ありがとうございます!
竹書房さんにはツイッターで感想ハッシュタグ企画というものもやっていただいていて、
検索して見てはニヤニヤし、すぽすぽリロードしてはハートを投げたりしております。
めちゃくちゃ嬉しいです。仕事にならないくらい楽しい。

特に一部の方にはかなり熱いメッセージを頂いておりまして、たいへん恐縮しながらも、あまりに深すぎる考察にビビりまくるという謎の事態を経験したりしております。
何にせよ、気に入っていただけたなら作者としては感謝の極みであります。わぁい。
怖くないよ、大丈夫!イイモせんせいのBL本だよ!

さてコメントでもちょっとご質問頂いていますが
実は2巻で終わっていないので続きをすぐ読みたい方は麗人plusで12、13話(4月配信予定)をご購入ののち、そのまま配信か本誌で連載を追うのが一番手っ取り早いと思います。
普通にコミックスを待っても良いと思いますが、そのあたりはお好みや経済状況に合わせて選んでいただければ。

ちなみに3巻の発売時期についてはうまく行けば年内、普通に行けば来年、という感じかなと思います。
編集さん的にもあまり間を開けたくないそうなので、
とりあえずコツコツとラストに向けて仕上げていきたいですね。
たまに地雷原とか地獄とか言われておりますがあくまで!純愛!ドタバタ!ラブコメディ!ですので!
大丈夫!イイモせんせいの

また機会を作って頂いたコメントの一部に返信したりしていこうかなと考えているので
何かありましたら完全匿名のウェブ拍手などもご利用ください。
何度も読み返せる直筆のお手紙などもお待ちしています。よろしくお願いしますー!

コミックス「悪癖」発売のお知らせ
2021.02.14



あけましておめでとうございます。
もう2月ですが。

巷ではこのご時世の中バレンタインがそこそこな感じで賑わっていますが、
なんにせよ私には慢性的に関わりのないイベントなので、
どちらかといえばその後に吐き出される在庫処分の棚を心待ちにしている勢だったりします。
あ、甘いものは好きですので!よろしければ、よろしくお願いします…。

さて関東は結局雪の気配もないまま春を迎えそうな気配ですが、
それでも夜はまだ肌寒くもあり、毛布増やす?増やさない?と胃腸に気を使う今日このごろ、
かねてよりBL雑誌麗人さんにて連載していた『悪癖』が、
2月27日より1巻、2巻と同時にコミックス化することになりました。やっと…!
ありがとうございます。良かった…。

1話目から(間に別の短編をいくつか挟んだため)3年半と、
紙雑誌では長期連載すぎて内容ほとんど追って来られない方が多かったので
こうしてまとまってお手に取っていただける機会を作っていただけてかなり嬉しいです。
やはり読んでもらえてナンボですからね!ワーイワーイ

話数については現在掲載している1話〜13話のうち、11話までコミックスに収録されます。
前後編とか混ざっていて話数で計算すると15話分ほどになるのでかなり分厚いですが、
割と2巻はキリの良いところで終わるので、読後感は結構さっぱりしていると思います。

さて本編の内容についてですが、
出来ればご自身で読んでいただいて判断してほしいなという感じもなくはないですが、
最近はカバー絵との「解釈違い萎え」を懸念される方が一定数おられるとのことなので、
以下簡単なあらすじと人物説明です。








おうまた人を選ぶ漫画描いてるよ!

もうね、需要とか分からんのですよ…どうしたらいいんですかね?
とりあえず私はこの漫画を純愛ものとしてカテゴライズしてるんですが
単話のレビュー見ると「作者は変態ですが、」という書き出しから普通に始まっているので
もう頭を抱えるばかりです…。か、勝手に決めないでよね…!

ちなみにエロ描写としては

・鞭打ち、薬物、首絞め
・下剋上レイプ
・観衆型複数モブレ
・その他様々な特殊プレイ

あたりをカジュアルに描いているので、
このサイト見てる人にはいつものやつだな、と思ってもらえればそれで大丈夫です。
そうじゃない方は…とりあえずサンプルとして1話公開する予定なので
一旦それを読んで判断していただいたほうが無難かもしれません。
いや、純愛ものですよほんと…。


相変わらずといえば相変わらずな作風ですが、個人的には楽しんで描いております。
好きな人には好きなやつだと思うので是非気に入ってもらえたら嬉しいです。
よろしくおねがいします〜!

催眠術なんて信じない!!発売とお詫び
2019.07.14

締切と締切がコンボだドン!してしまい、
結局発売日に間に合いませんでしたが6/27竹書房さまより
コミックス「催眠術なんて信じない!!」が発売されました。




竹書房(特約店情報など):https://bl.takeshobo.co.jp/info_reijin/5330/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/480196656X

説明文にもあるとおり、2作品収録。…なのですが、
表題の「催眠術…」に関してはコミックスのページ数を埋めるために描いているので
実質本編+後日談のような感じです。
というかメインは元々「土中の繭」で、タイトルが急遽変更になってしまった関係で、
描き下ろし短編も「土中の繭」のものが収録された状態となっています。
ページ数にすると表題は3分の1くらいかな。


で、そもそもなんでこんな形になったかというといつもの企業側NGですよ旦那ァ…
「添い寝ラヴァーズ」の時もそうだったのですが、
どうも竹書房さんは雑誌は作家側にエロを求める割に指定が絡むムーブを嫌うようで、
今回はその「土中の繭」の出版がソレに当たったわけです。

具体的に言うと子供(学生)と大人のエロシーンが該当するとのこと。
そもそも年齢にかかわらず結合シーンがある時点でアダルトコンテンツだろという
当然のツッコミはさておいて、個人的には○学生とは明記せず、
高校生として押し通せる体裁でならイケる…!との
「麗人」編集部判断だったのですが、竹書房営業部のOKがどうしても通らず
2週間ほどゴネたり暴れたりしてみたものの発売中止も匂わせられ、
結果的に私が折れる形となった次第です。

どうしてそこまで私がゴネる事になったかというと、その、「土中の繭」の内容ですね…。
巷やレビューではサイコホラーやサイコサスペンスなんて言われているそうなんですが
私自身、結構人を選ぶと言う自覚があったんですよ。
勿論コミックスを読んで、全然平気!という方もいらっしゃると思いますが
まあ無理な方は本当に無理な内容かなあとは思っていました。

それ自体は仕方ないと言うか趣向の問題なので、イノセントの件と同様、
私は「欲しい人の手に届けばそれでいい」という考えなので、批判はどんと来い!と
高をくくっていられるのですが、表題が「催眠術…」になると話は違ってくるんです。
この話、めっちゃライトなオッサン受けコメディなんですよね。

例えば、ある動物園に蛇好きの飼育員が居るとするじゃないですか。
蛇の魅力を共有したい、蛇好きのお客さんにも楽しんでもらいたい、そう思って
上司の了解を貰い、園内に「ふれあいヘビ広場」を作ったとします。
では、誰かが看板に書かれた「ヘビ」の表記を消してしまったらどうなるでしょうか?

お客さんの中には蛇が苦手な人も居るし、見たくない人だっています。
だからこそ飼育員は広場の入り口に大きく「ヘビ」という文言を加えていたのに
何も知らないお客さんはウサギや子犬がいると思って入った草むらで蛇を踏むのです。

私が頑なに表題を「土中の繭」にしようとした理由も同じです。
そして、想像したとおり、蛇を踏んでしまった読者の方から
「表題が逆なら買わなかった」「騙された気分」といったコメントをいただいております。
至極まっとうなご意見だと思います。
それくらいこの作品は注意が必要な作品だったという事です。
勿論褒めてくださった方も大勢いらっしゃいます。
でも私は作品の批評とは関係なく「本来置くべきだった看板を置けなかった」事が
大変悔しかったですし、驚かれた読者さんには、大変不甲斐なく、
申し訳ない事をしたな、という思いでいっぱいです。

情けない話ですが、
私は生まれた環境や社会人生活が長かった関係で漫画やBLを読む習慣が無いまま
サイト用に10年漫画を描いていたため、商業も同人もほぼ関わることがなく、
一般的にどの程度OKか、どのラインが駄目かを掴むのに今も大変難儀している状態です。
(恐らく自由に描かせると思いっきりその枠から逸脱する可能性が高い)

だからこそ、編集さんにはプロット段階でキャラクターの立ち絵やバストアップを提出し、
規制等の問題が無いか出版社サイドの判断を毎回仰いでいます。
当然「土中の繭」もその流れで普通に雑誌掲載し、普通に書店に置かれ、
コミックス化の段になって初めてNGを受けました。

正直とても驚いたし、なぜ雑誌の考査は通ったのか、
なぜ収録内容を替えたわけでもないのに表題を替えたらOKになるのか不思議でした。
そしてその疑問は、「そういうもの」として最後まで説明されることはありませんでした。
ただ社内の判断基準が明瞭化されていないということが原因の一端にあるようには思います。

身も蓋もない話ですが、私は、自分が描くものも含め、
世に出ているBLの大半はアダルトカテゴリだと思っています。
ただ、女性向けコミックスのR指定は商業として市場がかなり狭まってしまうコンテンツで、
現状では特例的に一般向けとしての販売が許されている状態だと思います。

それに関する思いや考えはあれど、商業作家である以上、
ある程度の判断は出版社に委ねなければいけない部分もあると承知しています。

しかし「土中の繭」は特出してエロメインでもなく、
個人的にはサスペンスやミステリに該当し、
伏線や心情効果等色々と悩みながら真面目に描いた作品です。

それでも企業としてNGが出る可能性があったのなら
プロットの段階でNOをいただきたかったし、
そうすることが作家や読者に対して無責任な状態も防げたような気がします。

編集長には今後はこのようなことは無いようにする、とお約束いただいたのですが、
私個人としても二度とこんな形で本を出す気はないです。
やっぱり稚拙ではあれど自信を持って描いた作品を「臭いものに蓋」するように
扱われるのは傷つくし、単純にこういう商売の仕方は嫌いです。
長くお付き合いした出版社さんだし、編集さんにもとても仲良くさせていただいてはいますが
対会社の合う合わないは仕方ないと思います。

マイナー趣向の作家だからこそ、作品に共感してくださる方を大事にしていきたいし、
そうじゃない方を傷つける事も無いよう出来る範囲で配慮したいと思っています。
ものを描いて売る以上、最低限の心構えだと思うのです。

何を言ったところで、読者さんにとってそのようなやりとりは無関係だし、
結果的にこのような形で本を出さざるを得なかった私自身にも責任はあります。

今回「催眠術なんて信じない!!」をご購入されて、
作品の内容について不快に感じられた方、驚いてしまった方、怖い思いをした方、
本当に申し訳ありませんでした。
私自身、まだまだ作家として未熟な部分も多いですが、
読者の方には、出来る限りご迷惑をお掛けすることがないよう、
また、純粋に作品を楽しんでいただけるよう今後努めてまいります。

何卒よろしくおねがいいたします。

(次回からはまたアホなブログに戻ります。)

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