師走
2017.12.19

もう年末ですね。クリスマス?
んなの過ぎちまえばすぐ正月モードだろ 耐えろ耐えるんだ…
ということで今年最後のお知らせです。

■12/9発売 竹書房 麗人1月号「土中の繭・前編」



【あらすじ】
閉鎖的な田舎の学校。
その独特な妖艶さから奇異の目に晒され孤立する生徒・宇津井と、
彼を嫌悪し暴力を振るう葛西の間で、担任の沢は教師としてどうあるべきか自問する。
そんな中、学校敷地内の林では不審者が度々目撃され
「死体を埋めている」という噂まで立つが…

学ラン、木造校舎、殺人事件、不気味な噂、という
キーワードを煮染めてドロドロにした感じの漫画です。
大人とも子供とも判別が付きにくい曖昧な世代特有の焦燥感とか、稚拙さとか、
そんな感じを描きたかったんですが、結果的に死ぬほど暗い話になってしまいました。
後編は3月号掲載予定です。


今年はコミックスを2冊も出させていただいたり、
それに関しての広告、サイン作業等もありで思いの外慌ただしい一年になりました。
ポンコツな自分に腹も立てず毎度付き合ってくれる担当さん並びに各業務の方々や
コメントやお手紙をしたためてくださる読者さんには感謝するばかりです。
来年もこんな調子ですがよろしくお願いします。エヘヘ!

コメント返信
2017.12.15

いつもありがとうございます。
随分昔のものも引っ張ってきてるので長いです。
ネタバレも含むので読む時はカテゴリをクリック

▼コミックス「添い寝ラヴァーズ」について

麗人にて『添い寝ラヴァーズ』を読ませていただきました。
アイドルものというとキラキラしたイメージが強いのですが、
イイモ様の作品では負の部分が(重苦しくないように)描かれていて、
アイドルの受けとそのファンの攻め……という関係性にとても惹かれました。


あれでもかなり明るくしたつもりですが、やっぱりきらびやかな世界にこそ
根強くて抗えない闇が潜んでるといいな、と思います。

添い寝ラヴァーズのアンチヒーローエゴイストがとても好きで
今でも繰り返し読んでいます!ヘタレすぎる攻め、最高です…!!
それに対する強気な受けがぴったりすぎて何度読んでもぐっときています。


ヒーローの名に恥じない男気のある受を描けたら良いなと
思っていたのでそう言ってもらえて嬉しいです。
いつか私も突き出された札束で相手を殴り倒したいですね。

遅れ馳せながら、監禁25年生活後編拝読させていただきました。
(略)ストックホルム症候群とは、私は初めて聞きましたけど、
確かにこの二人には当てはまらないと思いました。
同情も愛情も同じ情ではあるけど、確かに二人の間には芽生えたものがあると。
この生活を、その相手を選んで良かったのだとラストの魚釣りプロポーズが答えだったと思います


ストックホルム症候群だろうが児童性愛症候群だろうが
異常性のみられる症状や現象に名前をつけることは簡単で、
ただ当事者にとってはそれは紛れもない真実の愛だったりするのかもな、
やるせないな、ということが言いたかったのかもしれません。

現在軸の結末(ガラスを打ち破ったシーン)は
そんなお互いが依存し合う恋愛からの脱却で、
本来の意味での恋愛はこれからだ!というイメージで描きました。
その結果があのプロポーズなのではないかと…


▼コミックス「パーフェクトプラネット2」について

電子にしようかと思ってたんですけど、
イイモさんの「修正部分紙と電子の違い」を読んで速攻紙本をポチっちゃいました。


別にリアルな性器描写がエロに不可欠とも思わないので
最近はなるべく修正の入らないエロシーンを目指しているので変わらないっちゃ変わらないです。
それでも今作は開いたお股が丸ごといかれてたのでちょっと凹みました。

アルゴの恩恵を受けるには、
金田くんが攻めになってもアリだったような気がしてしょうがないです。


基本的に媒体はHな気分になってるときの体液ならなんでもいいのでそれもアリです。
乙女ゲーみたいな展開になりそう。

ノゾムはどのタイミングで掘られるのか気になります笑。


まあリバよりの感じで少しずつではないでしょうか。
櫻井がおっさんになる頃には体力面でなあなあに押し切ってほしいです。

エロシーンはもちろんのこと、ストーリーも大好きで、
最後まで結末が読めないところにいつも「あーーー‼そうやったんかぁー!!」と驚かされます。


自分が基本的に読み返すと意味が変わったり気づいたりする話が好きなので
そういう話が描きたいなあという目論みがほのかにあったりします。
でも今回は正直複雑過ぎたかも…危うく別漫画になるとこでした。難しいですね。
エロシーンもまだまだ頑張りたいです。


▼その他・商業BLについて

モブ攻めも好きなので商業BLにもねじこめそうだったらよろしくお願いします!


同じ内容で何度も送って来るんじゃないよ!でも熱意は伝わりました。
最近出たパーフェクトプラネット2をダン箱で買おう!

イイモ先生が、商業作品で、おもいっきり表現できるように、
なにか、読者ができることがあれば、教えてください。


作家にとって重要なのは読み手さんがいることそのものという偉い方のお言葉を
何処かで見た気がします。そのお気持ちだけで十分ですよ…。
あ、でもどうしてもっていうならAmazonさんやRenta!さんで
購買意欲をそそるようなレビューをガッツリ書いてくれると助かります。


数年前に騎士王の作品を友人から見せてもらい、
その時うっかり作品名もサイト名も聞くのを忘れていたためずっと探しておりました。
(略)顔がえっちで好きです。


結構長い文章だったんですけど言いたいことは最後の一文だけかなと思ってはしょりました。
私もえっちな顔を描くのは大好きです。ありがとうございます。
あとよく閉鎖したとか言われるけどずっとあっからな!

ちょっとお知らせ
2017.12.01



コミックス作業が重なりお知らせが遅くなってしまいまたが
10/09発売の麗人11月号に短編「催眠術なんか信じない!!」が載ってます。

会社の忘年会で催眠術を掛けられ、気がつけばホテルで
イケメン部下とベッド・インしていたヘテロの早乙女課長(30代未婚)。
果たして呪い(催眠術)解く方法はあるのか…?というリリカル・リーマンほもです。
結構ほのぼのした終わり方にしようと思ったら担当さんによる
エロシーン追加が所望されたのでえげつないやつを入れときました。





そして先日発売した「パーフェクトプラネット2」の感想や某サイトのレビュー等
ありがとうございます。こういうのって案外編集さんの方がちゃんと見てて、
その後求められるものが変わってくる感じがします。

私としては1巻のエロ密度をなるべく維持しつつ
SF的な展開やラブ要素をどう組み込んでいくかという部分に大変苦労したんですが
知人に相談したら「もう素直に普通のSF漫画描けば?」みたいな事を言われたので
「普通のSF(みたいな)漫画で主人公がアレされてんのがいいんだろが!!!」
返しそうになりました。返さなくてよかった。失うものが多すぎる。


ウェブ拍手では結構昔から見てくださってる方から完結して感慨深いですね…って
しんみりしたコメントを見てちょっぴり胸を痛めつつ、
でもこれ触手の陵辱マンガじゃんって我に返ったりして面白かったです。
何にせよ、金田青年の受難物語はこれで完結です。

意外とリリアの存在が重々しい展開の清涼剤代わりとして機能していて、
俗に言うさせ子ちゃんだけど純粋というか、そういうチグハグな感じも描いていて楽しかったです。
まあ本編後立派な攻めへと成長していくんですけどね…(遺伝的に)

結局与えられたページを余すところなく使い切ったせいであとがきがあぶれたので
言い足りないことはまだまだたくさんあるのですが、
とりあえず未読の方にはナンノコッチャなのでこのへんにしておきます。


ともあれここまで描いてこれたのも今まで読んでくださった方の
存在があってこそです。そうじゃなかったらきっとやり遂げられませんでした。
長々とお待たせする形になってしまいましたが、
本当に今までお付き合いくださってありがとうございました!

この晴れ晴れとした雰囲気の流れで閉鎖しますとか言ったら風情があるんでしょうけど
今年も順調にさくらサーバーさんへの自動引き落としが行われたので
向こう数年は現状維持です。通常運行!誰もいない道をきょうもひとり歩く…

そんなこんなで引き続き、よろしくお願いいたします!

- CafeNote -