改行めんどくさい(※しました)
2018.11.29



年末です(もはや悪びれない顔)。

漫画を描く仕事をはじめてからというものあっという間に時間が経つようになってしまいました。
何なんでしょうね、今まで余暇に当ててた作業を仕事に割り振るとこうなるんですかね。
告知すらおざなりになってしまって申し訳ないですが、
おかげさまでなんとか食べていけてます。ほんとなんとかギリギリですけど。

そういえばこの間引っ越しをしました。人生で4度目の引っ越しです。

引っ越した理由はペットのウサギが心身ともにふてぶてしくなってきて
部屋を占領するようになってきてしまって、
質量保存の法則から私の体積が押し出されたからなんですけど、
どうせなら新居では広さだけじゃなくてこう、環境も重視したいな、
ということでそこそこ良い景色の望める階数高めのマンションに引っ越したわけです。

でね、まあ私インテリアコーディネーター協会というところに
数年に一度今後一切使用予定のない資格のために多額の寄付を支払っているわけなんですけど、
せっかくだからこういう時くらい役立てたいじゃないですか。
なのであえて準備は先送りにして、業者時代を思い出しながら
引っ越し後に壁紙やらカーテンやら専門店から安く仕入れては
賃貸物件に差し障り内範囲でコツコツ日曜大工的な感じで手入れしていこうと思ってたんですよね。

特に仕事部屋は長期的に居座るところなので
ちょっと贅沢してウッドブラインドなんてものを特注したんです。
調光が簡単だし、風でたなびかないから邪魔にならない。
何より見た目がかっこいいということで。
ただカーテンより作るのに日数を要しますが、しばらくなしで我慢すればいいかー
なんて気楽に思っていました。

ちなみに仕事部屋にはこの大きめの窓以外にベランダに出る掃出し窓もあって、
ほんと日当たりと風通しが最高!っていうか震えるくらい季節を肌に感じることが出来るし
我ながら理想的な環境を手に入れたなーなんて思ってたのです。


数週間後、全て塞がれるとも知らずに。



数日後管理会社から封書が届きました。中には数枚の手紙と、網の目のように細かい工程表が入っていました。
そう、このマンションは外装工事予定の物件だったのです。

いや!まだキレイですやん!雨漏りもしないし!全然大丈夫ですけど?なんて
一住人の声が聞き届けられるはずもなく、施工主である家主の号令とともに粛々と工事の準備は執り行われ、
毎朝足場を固定するドリル音とけたたましい金属音に起こされる日々が続いたのでした。
そしてあっという間にブルーシートと足場が設置され、レンガタイル貼りの重厚感のあるアンティーク調の物件が
今や薄いビニールで雑にラッピングされた謎の塊みたいな物体へと変化しまったのです。

当然窓から望めた青空も樹木も遠くの山々も霞のごとく消え、
あるのはただ寒々とした薄いシートと格子状に組まれた足場板。ただそれのみ。

かくして私の仕事部屋コーディネートの夢は春先まで出鼻を挫かれることになったわけですが、
そんな事より大きな問題は足場板を行き来する大工さんたちから私の仕事部屋が丸見えだって
ことなんですよね。なぜかって特注したウッドブラインドがまだ届かないから。
もっと言うとカーテンもレースのしかありません。もはや四面楚歌。策士策に溺れるとはまさにこのことです。
大きく開かれた私の仕事場。PCモニタ。受けの股。
大工さんもこんなもん毎日見えてたまったもんじゃないよ。

そんなこんなでしばらくはネット回線を使わない
作業生配信を大工さんたちにリアルでお届けしているわけですけど、
ウッドブラインド業者から先程発送の延期メールが届いたのでなんだかもう眼の前が真っ暗です。

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