ゴートゥーあれ
2020.11.30

お久しぶりですこんにちは!!!皆さんお元気ですか?!?!
自粛謹慎と何かと気の病む毎日ですけど、
私と一緒に頑張って乗り越えていきましょうね!!
景気も支えて、明るい笑顔で!レッツ納税&ゴートゥートラベル!


とディストピア怪文書で読み手を雑にふるい落としたところで久々のMEMOです。
やっぱり文字制限のない書き物はいいもんですよ、自分を偽り続ける事ができませんからね。
ちなみに私はさっきの怪文で既に息切れしております…。


私のゴートゥーはどうかというと、
人混みの多い観光地へ行くよりはと親戚と四国のお遍路さんへ行って来たのですが、
うるう年ということで逆打ち(一番からではなくラストステージの八十八番寺からまわる)を
しに行ったらモー案内もほとんどなくて道が全然分からないため
スマホで地図を見つつ常にバッテリーとの戦いでした。
ていうか初心者が逆打ちなんかやるなよ、というようなことを現地の人にやんわりと言われたのですが、
発案したばあやは概ねご満悦だったようでまた続きから連れて行かれるみたいです。
ほ、ほんとに還暦かよ…。


今回のお遍路は視察の意味合いが強かったので3箇所くらいに留めて
あとは普通に観光だったんですが、
最終日に寄った徳島の大塚国際美術館はなかなかすごかったです。
展示品はすべてレプリカ品なんてすが、陶器に印刷したものなんですね。
だから触ったり写真を取るのもある程度許容されていてゆるーく観れます。

私はどうもあの美術館の警備員や店員さんの「無体するんじゃねえぞ」という圧が
妙に緊張するんですけどあそこはそれが比較的穏やかでとても居心地が良かったです。
ちなみに米津玄師が紅白で歌ってた広間もありました。(特に米津玄師に興味はない)



一番見応えがあったモネの蓮。
絵画美術というよりは建築デザインに通ずるものがあるように感じました。
というか殆ど展示品より建物を見ていた気がします。
山を切り崩して内部に建造するというかなり変わった作りで、
入り口からはなかなか想像しづらい迷路のような構造と階ごとに池や芝生エリアなど
面白い休憩ポイントがあってかなりおもしろいと感じました。
設計士だった身としては儲かってる企業の道楽だなあ…という感想もなくはないですが。
また行きたいです。


そんな感じでの近況報告でした。仕事とか執筆とかの話は、準備してまたおいおいに。

芸人談義
2019.11.26

久しぶりに芸人ブームなんですが、
俗に言うエンタのなにがしとかが流行りだした頃の技名:SEアレではなく、
深夜放送のオンエアバトルを擦り切れるほど重ねてダビングしたVHSが
教室内で闇取引のように女子高生のカバンを往来していた頃のソレです。

コンビ芸人はネタ自体も好きなのですが
舞台上の役割から関係性をあれこれ考えるのも良かったりもします。
大抵片方の人格が破綻しているともうひとりも別の方向に破綻していたりして、
バランス取れている感じがグズグズな共依存めいていて大変よろしいのですが、
ちょっと前にたまたまアメトークで宮下草薙の草彅の存在を知って
それから相方のヤバさに気付き、結構ハマっております。

とりあえず番組表検索して自動全録画かましてる勢いなんですが、
ひととおり集めた情報を以下にまとめておきます。

【事前情報】
・がっつり紋紋の入った地下格闘家(群馬最強)の父と20歳サバを読むやり手の元キャバ嬢の母の間に生まれる。
・離婚後母が鬱を患い、高校を中退し働き手に。劣悪な家庭内環境改善のためお笑いに執心。
・養成所卒業後ピン芸人として既に事務所が決まっていたが、別の相方と解散したばかりの草彅とコンビを組むため辞退。
・生活力0の草彅のために同じマンションの2つ隣の部屋に引っ越す。食事を作り与え、金もしっかり取る。(偉い)遅刻は一度もない。(偉い)
・番組収録前に内容を想定したシミュレーションを行う。草彅はバラエティを見ないため、先輩芸人のお約束のフリ等も覚えさせる。
・群馬のおもちゃ屋で未だにバイトしている。また、全てのバトル系玩具制覇の店員に与えられる「バトルトイグランドマスター」を唯一所持している。LEGOやカードゲームのデッキを組んでそれを眺めて酒を飲む。遊戯王やベイブレードの大会に出る。平成仮面ライダーの変身ポーズを全て決められる。
・相方だけ売れても良いという考え方。自分が芸人として売れなくなったらおもちゃ屋を経営するつもり。また、相方が望めばそこに店員として雇うつもり。(終身雇用保証…?)
・同期や先輩芸人とは飲まない主義。馴れ合いの付き合いはしない。酒は酔わないので飲まない。
・相方とのやりとりを記録し続けた本が出版される←イマココ

【宮下のここがやばい】
・芸人がコンビでキスしたり抱き合ったりするのは珍しくないが、宮下は「相手の目を一切逸らさずに」それをやる。ちなみにネタ中草彅は目を見ると緊張するため、求められていない場合はあえて目線を外している。
・草彅は収録中不安になると親しい先輩芸人等に触って落ち着こうとするが、宮下に対してはメーターが振り切れるため抱っこや羽交い締め状態になる。番組のコーナーや漫才が崩壊するが、精神が安定するまでは周りが引いていても全く抵抗しない。
・草彅が動揺したりパニックになると落ち着かせるために手を握らせて目を見て、大丈夫だよ、と囁く。参照動画。

もうね、宮下の役割が完全にカウンセラーなんですけど、それが許されている空気が
他の芸人の間にもあるのが心地よいんですよね。α波出ちゃってるんだと思う。
そんな癒やし要素がどっかにある若手芸人は最近多い気がします。
世の中癒やしを求めているんでしょうかね。

と書きつつ日本エレキテル連合のアブノーマルに振れたコント動画に浸ったり、
コンビ復帰情報が出ているアンタッチャブル柴田のガチギレツッコミにワクワクしたり、
アナルバイブを挿入したままネタを披露していたケンドーコバヤシに思いを馳せたりもしています。
みんな違ってみんな良い。今後の若手芸人さんたちの活躍が楽しみです。

催眠術なんて信じない!!発売とお詫び
2019.07.14

締切と締切がコンボだドン!してしまい、
結局発売日に間に合いませんでしたが6/27竹書房さまより
コミックス「催眠術なんて信じない!!」が発売されました。




竹書房(特約店情報など):https://bl.takeshobo.co.jp/info_reijin/5330/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/480196656X

説明文にもあるとおり、2作品収録。…なのですが、
表題の「催眠術…」に関してはコミックスのページ数を埋めるために描いているので
実質本編+後日談のような感じです。
というかメインは元々「土中の繭」で、タイトルが急遽変更になってしまった関係で、
描き下ろし短編も「土中の繭」のものが収録された状態となっています。
ページ数にすると表題は3分の1くらいかな。


で、そもそもなんでこんな形になったかというといつもの企業側NGですよ旦那ァ…
「添い寝ラヴァーズ」の時もそうだったのですが、
どうも竹書房さんは雑誌は作家側にエロを求める割に指定が絡むムーブを嫌うようで、
今回はその「土中の繭」の出版がソレに当たったわけです。

具体的に言うと子供(学生)と大人のエロシーンが該当するとのこと。
そもそも年齢にかかわらず結合シーンがある時点でアダルトコンテンツだろという
当然のツッコミはさておいて、個人的には○学生とは明記せず、
高校生として押し通せる体裁でならイケる…!との
「麗人」編集部判断だったのですが、竹書房営業部のOKがどうしても通らず
2週間ほどゴネたり暴れたりしてみたものの発売中止も匂わせられ、
結果的に私が折れる形となった次第です。

どうしてそこまで私がゴネる事になったかというと、その、「土中の繭」の内容ですね…。
巷やレビューではサイコホラーやサイコサスペンスなんて言われているそうなんですが
私自身、結構人を選ぶと言う自覚があったんですよ。
勿論コミックスを読んで、全然平気!という方もいらっしゃると思いますが
まあ無理な方は本当に無理な内容かなあとは思っていました。

それ自体は仕方ないと言うか趣向の問題なので、イノセントの件と同様、
私は「欲しい人の手に届けばそれでいい」という考えなので、批判はどんと来い!と
高をくくっていられるのですが、表題が「催眠術…」になると話は違ってくるんです。
この話、めっちゃライトなオッサン受けコメディなんですよね。

例えば、ある動物園に蛇好きの飼育員が居るとするじゃないですか。
蛇の魅力を共有したい、蛇好きのお客さんにも楽しんでもらいたい、そう思って
上司の了解を貰い、園内に「ふれあいヘビ広場」を作ったとします。
では、誰かが看板に書かれた「ヘビ」の表記を消してしまったらどうなるでしょうか?

お客さんの中には蛇が苦手な人も居るし、見たくない人だっています。
だからこそ飼育員は広場の入り口に大きく「ヘビ」という文言を加えていたのに
何も知らないお客さんはウサギや子犬がいると思って入った草むらで蛇を踏むのです。

私が頑なに表題を「土中の繭」にしようとした理由も同じです。
そして、想像したとおり、蛇を踏んでしまった読者の方から
「表題が逆なら買わなかった」「騙された気分」といったコメントをいただいております。
至極まっとうなご意見だと思います。
それくらいこの作品は注意が必要な作品だったという事です。
勿論褒めてくださった方も大勢いらっしゃいます。
でも私は作品の批評とは関係なく「本来置くべきだった看板を置けなかった」事が
大変悔しかったですし、驚かれた読者さんには、大変不甲斐なく、
申し訳ない事をしたな、という思いでいっぱいです。

情けない話ですが、
私は生まれた環境や社会人生活が長かった関係で漫画やBLを読む習慣が無いまま
サイト用に10年漫画を描いていたため、商業も同人もほぼ関わることがなく、
一般的にどの程度OKか、どのラインが駄目かを掴むのに今も大変難儀している状態です。
(恐らく自由に描かせると思いっきりその枠から逸脱する可能性が高い)

だからこそ、編集さんにはプロット段階でキャラクターの立ち絵やバストアップを提出し、
規制等の問題が無いか出版社サイドの判断を毎回仰いでいます。
当然「土中の繭」もその流れで普通に雑誌掲載し、普通に書店に置かれ、
コミックス化の段になって初めてNGを受けました。

正直とても驚いたし、なぜ雑誌の考査は通ったのか、
なぜ収録内容を替えたわけでもないのに表題を替えたらOKになるのか不思議でした。
そしてその疑問は、「そういうもの」として最後まで説明されることはありませんでした。
ただ社内の判断基準が明瞭化されていないということが原因の一端にあるようには思います。

身も蓋もない話ですが、私は、自分が描くものも含め、
世に出ているBLの大半はアダルトカテゴリだと思っています。
ただ、女性向けコミックスのR指定は商業として市場がかなり狭まってしまうコンテンツで、
現状では特例的に一般向けとしての販売が許されている状態だと思います。

それに関する思いや考えはあれど、商業作家である以上、
ある程度の判断は出版社に委ねなければいけない部分もあると承知しています。

しかし「土中の繭」は特出してエロメインでもなく、
個人的にはサスペンスやミステリに該当し、
伏線や心情効果等色々と悩みながら真面目に描いた作品です。

それでも企業としてNGが出る可能性があったのなら
プロットの段階でNOをいただきたかったし、
そうすることが作家や読者に対して無責任な状態も防げたような気がします。

編集長には今後はこのようなことは無いようにする、とお約束いただいたのですが、
私個人としても二度とこんな形で本を出す気はないです。
やっぱり稚拙ではあれど自信を持って描いた作品を「臭いものに蓋」するように
扱われるのは傷つくし、単純にこういう商売の仕方は嫌いです。
長くお付き合いした出版社さんだし、編集さんにもとても仲良くさせていただいてはいますが
対会社の合う合わないは仕方ないと思います。

マイナー趣向の作家だからこそ、作品に共感してくださる方を大事にしていきたいし、
そうじゃない方を傷つける事も無いよう出来る範囲で配慮したいと思っています。
ものを描いて売る以上、最低限の心構えだと思うのです。

何を言ったところで、読者さんにとってそのようなやりとりは無関係だし、
結果的にこのような形で本を出さざるを得なかった私自身にも責任はあります。

今回「催眠術なんて信じない!!」をご購入されて、
作品の内容について不快に感じられた方、驚いてしまった方、怖い思いをした方、
本当に申し訳ありませんでした。
私自身、まだまだ作家として未熟な部分も多いですが、
読者の方には、出来る限りご迷惑をお掛けすることがないよう、
また、純粋に作品を楽しんでいただけるよう今後努めてまいります。

何卒よろしくおねがいいたします。

(次回からはまたアホなブログに戻ります。)

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